カテゴリ: Analog Disc

今年1月17日にアップしたJO STAFFORDのアナログレコード記事の続きです。

その時6枚組で某オークションで落札したレコードのうち、

欲しかったレコードがこの+JAZZでした。

この+JAZZと言うレコードは、ジャズ・ヴォーカルの名盤で、欲しい一枚でしたが、

1960年発売のUSオリジナル盤はなかなか入手し辛いレコードでして、

何かレコード会社とモメたのか?発売後直ぐに本人がUSコロンビアから原盤を引き上げ、

USで廃盤になり、版権の問題で日本では長年販売されないままのレコードでした。

落札したレコードは1979年に日本のソニーから初めて国内販売された当時の盤です。(写真右端)

1977年には、USの別レコード会社から本人達により再販された事があり、その時のレコードも入手

ただこれは中身は同じですが、ジャケットが全く別物です。(写真中央)

音源はアーティストに版権があっても、ジャケット写真等はレコード会社に版権があるのでしょう・・・

で、ようやく1960年製(私と同い年)のオリジナルを入手しました。(写真左端)

Jo Stafford 自身は当時40歳です。

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ところがどうしたことか、レーベルに印刷されているアルバム・タイトルが違います。

中身は完全に+JAZZで、作りや刻印されたレコード番号等から判断しても

オリジナル盤であることは間違いないようです。

すると単なる印刷ミスか?当初はこちらのタイトルが予定されていたのか??

確かにアルバムラスト曲は、I've got the world on string ですからね・・・

どなたか真相をご存知ないですかね??

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実際には、これら3種以外に1960年当時併売されたモノラルバージョンが存在します。

ちなみに現在CDは普通に安価で買えると思います。

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昨日は新聞一面広告で、ビートルズのサージェント・ペパーアルバム発売から50週年で、

未発表テイク等を収めた限定版のCDやDVDさらにLPまでが発売されると宣伝されていました。

写真は私手持ちの70年代前半から中盤頃?に買ったイギリス盤のLPです。

このアルバム最初に挿入されているタイトル曲出だしの歌詞に、

It was Twenty Years Go Today・・・とあり、この架空のバンドの物語が20年前の出来事として、

アルバムが始まりますので、世の中がLPからCDに以降していた時代である1987年まで、

ビートルズのアルバムはCD化されませんでした。

そしていよいよ歌詞の通りの20年たった年に準備万端整ったCDが年代順に発売開始され、

サージェント・ペパーはジャスト20年後に発売されました・・・

あれから既に30年も経ったんですね・・・驚きますわ!!

何年ぶりかで昨夜イギリス盤のLPを通しで聴きました。

古いジャズレコードを中古盤で買うようになって何年か経ちましたが、

入手したレコードのうち最古のレコードがこれです。

発売が1953年で1955年にセンターのレーベルが変更されますので、

正に発表当時のオリジナル盤です!!

JO STAFFORD Sings BROADWAY'S BEST
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USコロンビア盤で、センターの赤いレーベルが1955年まで使われたデザイン
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1955年以降は1962年まで下の所謂6EYEと呼ばれるレーベルに変わります。

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ですから、上記レコードもUSオリジナル盤です。

でも実は、これらのレコードは欲しくて買ったんじゃないんですよね・・・

一緒にセット売りされていた別のレコードが欲しかったんですが、

何とそいつは国内盤で、しかも針飛びする代物でした・・・

全部売り飛ばすしかないか??1953年じゃあボチボチ定年退職・・・

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Rudy Van Gelder このいかにもドイツ人のような名前の方が25日に亡くなったようです。

実際には生まれも育ちもアメリカですが・・・

殆どの方は知らない方だとは思いますが、

ジャズ好きにとってはある意味アーティストよりも有名な方でした。

1950年代から60年代のジャズの黄金期、

ジャズを知らない人てもレーベル名は知っているブルーノートや、

プレステッジ、インパルス、ヴァーブ等・・・有名なジャズレコード会社の有名なレコードの

多くをこの方がレコーディングしました。

マイルス・デイビス、ジョン・コルトレーン、ソニー・ロリンズ、ウェイン・ショーター、

ジョニーホッジス、ジミー・スミス、ホレス・シルバー、ハービー・ハンコック・・・

私のジャズレコードコレクションなんざ、大した量は御座いませんが、

レコーディング・エンジニアの名前にルディーバンゲルダーと記載があり、

中古で買った古いアメリカ盤に彼の名前が刻印されていると、

大変嬉しくなりました!!

購入した中古のアメリカ盤の音が、どうも気に入らない・・・

もわ~~としてと言う時に、ルディーバンゲルダーの刻印の入った同年代の中古盤に買い換えたら、

全く別物と言えるくらいに、音質が変わります。

別に初版物のような高額なレコードでなくても、後発盤でも良いのです・・RVGの刻印さえあれば。

レコーディング(テープに録音)とマスタリング(レコードにカッティング)の両方をこなした、

超多忙の凄いエンジニアです。

当時の彼のスケジュール表(スタジオのスケジュール)があれば見てみたい!!

勿論他にも凄腕のエンジニアは沢山居たでしょうし、最終的にはミュージシャンでしょうが・・・

ジャズの世界は、彼が居なかったら違うものになっていたでしょう。

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レコードラベル下の方に書かれておりますように、レコーディングは1947年8月4日で、

カリフォルニアのパサディナ公民館でのライブですが、終戦から2年後です。

勿論それ程高音質での録音は出来ませんし、

世の中にステレオレコードが発売されるのは、まだまだ先の1958年です。

ラベル上方には、誇らしげに「STEREOPHONIC」と書かれております・・・

このレコードは国内盤でおそらく1960年代に製造された所謂擬似ステレオ仕様です。

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ステレオ用電蓄・・・味がありますね・・・

カートリッジだけステレオ用に変えれば普通の(モノーラルが普通だと言うことです)電蓄2台で再生可能!!

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