ロックの世界で「ジョン」と言えば「ジョン・レノン」ですよね。

ジャズの世界では「ジョン・コルトレーン」ということになるでしょう。

ジョンレノンは天才肌の人ですが、ジョン・コルトレーンはどちらかと言えば努力の人です。

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ビートルズ末期からソロになってからの数年・・・

アメリカのレコード発売元のキャピトルレコードの盤に「Bell Sound」と刻印されたレコードが存在します。

写真は中学生の頃に買った手持ちのジョンレノンの最初のソロアルバム

「Plastic Ono Band」 邦題「ジョンの魂」ですが、

レコードの音溝が無くなった、更に内側に「Bell Sound」の刻印があります。

私の手持ちのビートルズ関係では、これと、1970年発売の「Hey Jude」にも同じ刻印があります。

はっきり言って同じUS盤の中でもビートルズに関しては、このレコードがブッチギリで高音質です。

このマークは何か?と言うと、「Bell Sound」という会社が

このレコードのマスターリングを行なったということです。

レコードは、レコーディングしたマスターテープをレコードにする際に、もう一度音を調整します。

レコーディング・エンジニアは、ジャケットに氏名が記載されることがあっても、

マスターリングを誰が担当したか??等は記載されません。

それは特にビートルズのように沢山プレスされる盤の時は、複数の工場で作るからで、

そうなるとマスターリングの担当者も複数になるし、同じ人がずっと担当する訳でもないからです。

同じアメリカ盤では高校生の頃に買ったLONDONレコードの

The Rolling Stonesも「Bell Sound」が沢山存在します。

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SATISFACTIONが収録されている初期のアルバム「Out Of Our Heads」にある刻印には

「Bell Sound」の後に SFというイニシャル「(サム・フェルドマン)担当者」まであります。

そんなことでビートルズやストーンズのUS盤ではありがたがられる「Bell Sound」ですが、

ジャズになると話が変わります・・・

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ジョンコルトレーンが、デューク・エリントンと共に録音したIMPULSE盤のセカンドプレス??です。

これは60年代初頭にレコーディングされたアルバムの、多分60年代末頃のプレス盤です。

最近中古品を入手しましたレコードに、同じ「Bell Sound」の刻印があります。

でもジャズの世界ではありがたがられない・・・

このアルバムは珍しい事にSide 1.「Bell Sound」で、Side 2.がレコーディング・エンジニアでもある

ルディーヴァン・ゲルダーが担当しています。

この人はジャズの世界では超有名人で、50年代から60年代の有名盤の多くをレコーディング、

更にマスターリングまでやっているため、

同じ担当者が音作り全部を担当した盤に人気が集中します。
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