最近アナログレコード鑑賞を復活させましたが、
 
所謂レコードは昔と違って何処へ行っても買えません!!
 
売ってないですからね・・・置いているのは中古屋さんなんですが、
 
最近聴くのは50年代から60年代位のジャズアルバムです。
 
丁度1957年からステレオレコーディングが始まり、世の中にステレオ装置が普及していく時代。
 
それまではモノラル装置ですので、スピーカーは1つだけ!!アンプ等も1ch分だけの物です。
 
イギリスのタンノイからオートグラフと言うスピーカーが出たのが1953年
 
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アメリカJBLからハーツフィールドが出るのが1954年
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見てお分かりのようにどちらも部屋のコーナーに設置する設計です。
 
これはモノラルは1個のスピーカーから音出しするから、
 
部屋の角からの方が音が広がると言う理屈でしょう。
 
その後ステレオ装置が広まって行くと、スピーカーは2個必要になり、欧米の大きな家の大きな部屋で、
 
角二箇所だとスピーカーが離れすぎるので、新たな主流へ変わって行きます。
 
これらのビンテージスピーカーは現在程度の良い物はとんでもない価格で取引されています。
 
ところで丁度この年代のレコードを買うとややこしいんですよ!!
 
元々ステレオ録音の物、元はモノラルだったものを後年電気的に無理やりステレオのように加工した物、
 
そしてそもそもモノラルの物が混在しています。
 
まだまだ録音やミキシングがステレオで確立されていない時代なので、ステレオ盤でも
 
左右のスピーカーの間に綺麗に楽器が定位するような事はなく、
 
ピアノは右、サックスは左・・・と言う感じで音を左右に振り分けただけ・・・みたいなレコードが多いです。
 
ですので敢えてモノラル盤を求めるファンの方も多いのです。
 
更にややこしい問題として、まだまだステレオ装置が普及していない時代ですので、
 
モノラル盤とステレオ盤が併売されていた時代でもあります。
 
実はモノラル盤をステレオ針でかけても害はないのですが、
 
ステレオ盤をモノラル針でかけると針が痛むんですよね。(針の動く方向が違うため)
 
(ステレオ装置を持ってない人はモノラル盤を買う必要がありました)
 
そもそもモノラルでカッティングされたレコードを正確に聴くためには
 
モノラル専用針(カートリッジ)が要るわけです。
 
でも持ってないんですがね・・・